株式会社石川コンピュータ・センター 様
XACK製品の活用で一挙両得!社内運用工数の削減とお客様満足の向上を両実現
概要
北陸圏を中心として、セキュリティとアウトソーシングを軸にITソリューション事業を展開している株式会社石川コンピュータ・センター(ICC)。古くはパンチカードなどを使う電算センタービジネスから始まり、現在は、ソフトウェア開発、システム構築、アウトソーシング、ネットワークなど幅広く事業を展開している。
2012年には、データセンターを設立し、ISP、ハウジング、ホスティング、BOPなどのサービス提供を開始、そのデータセンタービジネスの核となるインターネットサービスの提供に、XACK製品を利用している。

石川コンピュータ・センター様の要件
- 確実なサポート提供
- 脆弱性の少ないプログラム
- DNSの操作権限委譲機能
- DHCPの冗長機能
事例のポイント
- 自社開発&開発者による直接サポート
- 年間脆弱性発生件数“0”
- お客様要望に応じた新機能の開発
- 冗長化を前提とした設計・開発
XACK製品の利用用途
Q. 現在、XACK DNSとXACK DHCPの2製品をご利用頂いていますが、その用途を教えてください。
まず、XACK DNSは、当社がデータセンター事業の中で提供しているDNSホスティングサービスに使っていて、現在100社を超えるお客様にご利用頂いています。
XACK DHCPの方は、当社はISP事業の一環として、ケーブルテレビ事業者様向けに、インターネットトランジットサービスを提供しているのですが、そのサービス基盤として、XACK DHCPを活用しています。現在は、北陸圏のケーブルテレビ事業者様を中心にサービス提供をしており、昨今のインターネット活用需要の拡大に伴い、提供接続数も年々増加している状況です。
お客様の課題
Q. XACK製品をご検討頂いた際の、背景、目的などを教えてください。
DNSの方は、それまで当社ではOSS(オープン・ソース・ソフトウェア)のBINDを使っていたのですが、OSSだといざという時に確実十分な情報を得づらく、またOSSに明るいサポートベンダーも限られていたので、商用でサポートのしっかりした製品を探そうということになりました。また、毎月のように入ってくるBINDの脆弱性情報への対応にもそろそろ辟易としていたので、脆弱性の少ない製品を探すことにしました。
あと、DNSの運用では、お客様からドメイン追加や変更の作業依頼などもあり、件数自体はそれ程多くないのですが、ご依頼がある度に、お客様との日程調整や技術者の確保、準備、確認、報告、更には経過観察など、運用にかなりの負担がかかっていましたので、お客様自身で簡単に設定変更が出来るようにならないかという検討も進めていました。
DHCPの方は、BINDと同じくOSSのISC DHCPを使っていて、DNS同様OSSでの運用に不安があったことと、当社は可用性確保の為、2台冗長構成で運用していたのですが、ある時、「実はISC DHCPは、冗長機能をテスト段階の機能として実装しており、正式にはサポートをしていない」との情報が入りました。早速リリースノートを確認した所、「冗長機能は後継のKea DHCPで正式実装する、ISC DHCPではもう開発予定はない」との記述があり、正式に冗長構成をサポートしている製品を探すことにしました。

左から
株式会社XACK 営業部 松原豊和
株式会社石川コンピュータ・センター クラウドビジネス本部 部長 南川浩栄様
株式会社石川コンピュータ・センター クラウドビジネス本部 福嶋拓紀様
株式会社XACK 営業部 舟川舞
XACKを選んだ理由
Q.最終的にXACK製品を選んで頂いたポイントを教えてください。
DNSの方は、たまたま訪問をしたある展示会にXACKさんが出展していて、「お客様がご自身で設定変更ができるように、部分的に操作権限を委譲できるような機能はないか」と相談したのがきっかけなのですが、当時のXACK DNSにはそのような機能はなく、暫くたったある日突然 「作りました!」 との連絡を頂き、検討に入りました。一応、他のメーカー、ベンダーにも相談はしてみたのですが、どこも対応は難しいとの回答で、結果的にXACK DNSのみでの検討となりました。
DHCPの方は、アプライアンス製品など何製品か評価を行ったのですが、いざ見積を取ってみると導入時で数倍、ランニングコストや更改時のコストなども想定すると桁が違うほどの価格差になり、とても比較検討の対象にはなりませんでした。
あと、当センターは仕事柄、サーバーの構築運用は得意としていて、XACK製品はソフトウェア製品なので運用の柔軟性が高く、相性がよいとも感じました。
導入に際し
Q. 導入に際してのご苦労などをお聞かせください。
DNS、DHCP共に、結構頻繁に問い合わせをさせてもらった気がしますが、都度速やかに回答対応いただき、特に大きな問題もなく導入まで漕ぎつけました。サービス側への影響もなく、スケジュール的にもほぼ予定通りに進められたと記憶をしています。
DNSの方は、データ移行が必要だったのですが、BINDからの移行ツールが用意されていましたし、ゾーンファイルもBINDと互換性があり、スムースに移行ができました。
導入効果
Q. 実際に運用に入られて、当初の目的以外でよかった所があれば教えてください。
まず運用面では、BIND、ISC DHCP共に、それまでは基本的にすべての操作はCLI(コマンド・ライン・インターフェース)だったのですが、XACK製品は、殆どの設定がGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)で行えるため、効率的な作業ができるようになったと思います。また、XACK製品は元々Linuxベースのソフトウェアですし、CLIも装備しているので、緊急時や大量処理をする時などは、従来のやり方も出来るので、いざと言う時の安心感もあります。
機能面では、当社は途中で一度XACK DHCPをバージョンアップしているのですが、その作業を短時間で確実に行う必要があり、リースファイル変換ツールが用意されていたのは、非常に助かりました。

あと、XACK DNS Zone Editor の導入で、休日・夜間対応が減ったのは大きかったです。レコードの編集作業は、休日や夜間の指定や、至急での対応依頼が多く、依頼の都度、大急ぎで調整をしていたのですが、お客様が急がれている場合などは、お客様自身でXACK DNS Zone Editorを直接操作して設定変更が出来るようになりました。現在は、当社のDNSホスティングサービスをご採用頂いているお客様には、標準機能として無償提供をさせて頂いており、お客様満足の向上と、当社側の運用工数の削減と、当に一石二鳥の活用をしています。
要員的には、元々複数名体制を組んでいたので、大きくは変わっていませんが、直感的なインターフェースで誤入力アラートなども出るので、今後新たな担当者が着任したりした際にも、短時間で業務に入れるようになると思います。
もう一つ、これは当社側の問題ですが、長年のサービス提供の中で、既に使っていないドメインなども結構残っていて、その棚卸整理なども出来てよかったです。
今後について
Q. 今後のXACKに対する、ご要望などがありましたら、お願いいたします。
DDNS(ダイナミックDNS)に対応をして頂きたいです。昨今、個人利用でのリモートデスクトップやネットワークカメラなどでの利用ニーズも増えてきており、当センターでのサービス提供も検討中です。当センターでは、SSL用のデジタル証明書発行サービスなどもやっているので、XACK DNSがDDNS対応になれば、その両方のサービスをセットで提供できるようになり、差別化にもなれると思っています。
今後も、お互いのビジネスがより活性化できるような、WIN-WINのお付き合いができれば嬉しいです。
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